Exifとは?Exif編集や詳細情報閲覧や削除、シャッター回数の確認などにオススメソフト
2017年11月30日 公開
Exifとは
Exifとは「Exchangeable image file format」の略ですが、簡単に説明すると写真の撮影データが入ったもの!読み方は「イグジフ」。
つまり撮影したときのシャッタースピードや絞り、ISO感度やレンズの焦点距離などが書き込まれているものです。
スマートフォンなどGPS機能が付いているカメラで撮影した場合は位置情報なども埋め込まれます。
一時期SNSにアップした写真からGPSデータが読み取られて個人の自宅などが特定されてしまうと話題になったことがありましたね。
今では主要なSNS(LINE、Twitter、Facebook、Instagram)では対策されてアップロードする際に自動で位置情報などは削除されるようになったようです。
ただブログやHP等へアップする際には残る場合がありますので気になる方は事前に削除しておく必要もありますね。
位置情報流出事件が大きく取り上げられたことでExifが悪者扱いされてしまった時期もありましたが、Exifは非常に有用なデータの宝庫ですのでフォトグラファーにとっては正しく活用していきたいデータでもあります。
中古カメラの総シャッター回数を確認することも可能
パソコンのプロパティを見たりカメラの詳細表示で確認や一部編集などは出来ますが専用のソフトを使用するとExifに記録されている膨大なデータを見ることが可能です。是非一度は見てみることをオススメします!
あまり知られていないExif情報としてはカメラの総レリーズ回数というのもあります。(XnView)あなたがカメラを購入してから現在までの総シャッター回数です。結構気になりますよね。
購入しようと思っているデジタルカメラがどの程度使われていたのか非常に気になります。見た目は綺麗でも実はメチャクチャシャッターが消耗していたとしたら・・・。不安にもなります。
「XnView」というExifソフトを使用すると、そんなカメラの総シャッター回数(レリーズ回数)を確認することも可能です。一度自分のメモリーカードを差し込んで撮影してから手元のノートPCを広げてExifソフト「XnView」で確認するなんてことも可能なんです。
※ただし全機種のカメラに総レリーズ回数が書き込まれているわけでは無いので、一部のカメラでは確認出来ないこともあります。
Exif編集や詳細情報などにオススメのソフト
今回ご紹介するのは玄人好みのExif解析や閲覧、編集などのソフト達です。
初心者の方が使えば写真データにはこれほど多くのカメラ情報が書き込まれているのかと驚くことは間違い無しです。
プロフェッショナルな方は下でご紹介するソフトを使ってバイナリデータで画像データを見てみたりすると面白いかも知れません。
私が某社と写真関連ソフトの改良を行う際にExif情報を調べる必要があり以下のソフト達が大活躍してくれました。
備忘録として優秀なExif関連ソフトをご紹介しようと思います。
【XnView】

・非常に多機能。本当に驚くほどの機能満載。
XnViewは有名なのでご存知の方も多いかもしれませんね。EXIFを表示するだけでなくレーディング機能付きのサムネイルビュアーソフトしても使用可能。また画像をクリックし拡大表示した状態ではトリミングやリサイズ、明るさ・コントラストの自動調整、赤目補正も可能。その他にも一括リネームやコンタクトシート作成、印刷まで出来る。バイナリデータの閲覧も可能。オールマイティのExif表示ソフト。現在でも最新版へ更新し続けている数少ないExif関連ソフト。
「iOS 11」で採用されたHEIF画像をいち早くサポートしたことでも有名です。
EXIF表示ソフトというよりも500種類以上の画像形式に対応していることもあり、エクスプローラー型画像ビューワーとしての認知度が高いと思います。Exif閲覧ソフトとしても優秀です。
【ExifToolGUI】

・ExifToolGUIはExif表示ソフトだけあって解析できる項目が非常に多く情報表示がとても見やすい。
画像内データを「EXIF」「XMP」「IPTC」「MAKERノート」の項目別に見ることが可能。また全てを一覧で見る「ALL」の選択も可能。ただ機能は英語表示なので慣れが必要かも。
また写真に埋め込まれた位置情報(GPS)を“Google マップ”で表示することも出来ます。メーカーのビュワーソフトだとGPSのデータからGoogle Mapに飛ぶのは一般的かもしれませんが、今回ご紹介するソフトではこのソフトだけの機能になります。
Exif閲覧、編集の専用ソフトだけあってExif内の撮影日時、作成日時、更新日時を指定した時間だけ進めたり戻したりすることも可能です。一部の方には非常に重宝されているソフトなのでは?と感じます。
使い方が分からないという方は以下のサイトで丁寧に解説してくれています。
解説ページ ExifToolGUI - k本的に無料ソフト・フリーソフト
【JpegAnalyzer】

・JpegAnalyzerはEXIFのタグIDを確認することが可能。かなりマニアックになってきたと思います。
タグIDはアプリ開発の際などに必要だったりしますのでタグIDが必要な場合はとても助かります。IPTCのタグに関しても表示可能。他のExif関連ソフトと違う点はタグIDが確認できる点と破損しているJPEGファイルの修復ができることです。
また違った拡張子に間違って変更されてしまった画像なども正しい拡張子を見つけ出し変換してくれます。タグIDを確認できるソフトとしては「F6 Exif」というソフトもあります。タグ確認にはどちらかのソフトが便利です。
【F6 Exif】

・F6 ExifもJpegAnalyzerと同様にExifタグを確認するには非常に便利なソフトです。書き込まれているデータを書き換え更新することも簡単に出来ます。
このソフトは元々スキャン画像に撮影情報(EXIF)を付加することを目的として開発されたものなので、他のExif編集ソフトと違って通常は書き換えないタグに関しても変更することが可能となります。スキャンデータはExif情報が入っていませんから手動入力するわけですが、デジタルカメラで撮影したデータでも書き換えることが可能です。
玄人向きの詳細編集では、ほぼ全てのタグ編集(追加、変更、削除)が可能なのは凄いですね。
【Moontail】

・画像内にあるバイナリデータの閲覧や検索をする場合に役に立ちます。製作者は648円の寄付を求めており基本的には有料ソフトですが寄付として代金を求めているので無料で使用することも可能です。ソフトが気に入ったら寄付という形がとれるソフトです。
バイナリデータ内を検索することが容易です。フォトグラファーでこのソフトを必要とする方は少ないかと思いますがマニアックな方用に念のためにご紹介しておきます。
以下は番外編として2つのソフトをご紹介します。
Exifデータを削除するソフトとネットにアップされている画像のExif閲覧ソフトです。似たソフトは他にも色々ありますので使い勝手のあっているものを見つけて見て下さい。
【EXIF確認君】
Web上にある画像のExif画像を簡易閲覧出来るサイト
PC内の画像もファイル選択で閲覧も可能
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