中華製のトゥールビヨンの時計は激安価格。安いけれども品質は良いらしい。普段使いに良いのでは?
サーチナ・トピックスで「中国製の最高級偽時計、スイス時計産業の脅威に」という記事が上がっていました。
ここでの話は中国でトゥールビヨンを組み込んだ複雑時計ですら偽造品が出回っているという話が書かれています。
中国がここまで精巧な時計が作れることに驚き!といった感じの内容なんですが、随分昔から中国ではトゥールビヨンを組み込んだ複雑時計を作っています。それも激安な価格で販売しています。
トゥールビヨンを作れるということは非常に高い技術を持ち合わせていることの証明でもあります。高度な製造技術が無ければ簡単に製造できる時計ではありませんから。
ここで私が言いたいのは偽造品が良いという話では決してなく、メイドインチャイナの時計は非常に優れた製品に仕上がってきているという点。
一番有名な中国のムーブメント制作会社と言えば海鴎(シーガル社)です。
海鴎(シーガル社)のトゥールビヨン時計は出来が良いことでも有名ですが、とにかく激安です。
トゥールビヨンが組み込まれている腕時計といえば、一昔前であれば1000万円程度はしていました。(スイス製の話です)
腕時計の複雑機構というと、トゥールビヨンや万年カレンダー、ミニッツリピーターなどのことを言うのですが、いずれかの機構が一つでも組み込まれると1000万円超えと言われていたほどです。
その複雑機構の中の1つ。トゥールビヨンが組み込まれた時計が中国の海鴎(シーガル社)が制作したものになると2012年ごろは30万円~50万円程度で買えてしまうのです。
2021年になると若干価格が高騰してきて70万円~120万円の製品が多いようです。
それでもスイス製のものと比べると驚くほどの低価格で提供されています。
中には驚くことに一つの腕時計に2つのトゥールビヨンが組み込まれている驚きの時計まであります。この発想は無かった!
これだけの技術力があることを世界に知ってもらいたいですね。そして機械式時計の敷居をもっと下げて欲しいなぁ~。
というのも、
実はヨーロッパから技術提携などを受けてかなり精度の高いムーヴメントであるらしいのです。
品質向上に常に取り組み続けることによって、今では著名ブランドの腕時計パーツの中身は中国で生産していることが多いのだとか。
これは◯◯の時計なんだぜ~。と自慢しても実は中身は中国製だったりするわけです。
話は戻りますが
そんな技術の高いムーブメントを制作している海鴎(シーガル社)は、上の時計以外にもトゥールビヨン搭載のカッコイイ腕時計を色々作っています。
例えば、こんなフェイスの時計は如何ですか?
もちろん中の一つ一つの部品を比べればスイスのETAムーブメントなどと比べれば勝てないかも知れませんが、スイス製の時計では1000万円近くする複雑機構が組み込まれた時計が70万円程度で買うことが出来るのは凄いですよね。
日本でもビーバレルという会社が海鴎(シーガル社)のムーブメントを使って日本で時計を販売していたりしています。
ビーバレルでは既に2004年の時点で中華製のトゥールビヨンムーブメントを使って時計を作っています。
このメーカーは機械式時計を中国で製作すれば10分の1~100分の1の価格で販売出来ることに注目し、純粋に機械式時計を楽しみたい人やもっと手軽に色々な機能を手にしてみたいといった 人に楽しんで貰えるようにというスタンスで機械式時計のを製作している素晴らしい会社です。
メイド・イン・チャイナの腕時計は今後もっともっと魅力ある市場へと変わっていくと個人的には思っています。
中華製時計を舐めてるとヨーロッパの時計市場はヤバイかも。
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