長時間露光-2
今回は、さらに露光時間を延ばしてみたいと思います。
ISO感度は200に設定しました。
まず、2分間の露光です。

露出時間 : 124.70秒
レンズF値 : F5.6
ISO感度 : 200
レンズの焦点距離 : 60.00(mm)
コントラスト : 標準
彩度 : 標準
シャープネス : 標準
昔のデジカメであれば、2分も露光すれば周辺が赤くなる熱ノイズが出たものでした。
しかし、これを見る限り、周辺部には目立ったノイズは出ていません。
さて、では拡大してみます。

グレー部分を見ればよく分かりますが、まったくノイズらしきものは見当たりません。
2分程度の露光はD700にとってはお安い御用のようです。
では、面倒なので一気に露光時間を16分にしてみました。

露出時間 : 956.80秒
レンズF値 : F22.0
ISO感度 : 200
レンズの焦点距離 : 60.00(mm)
コントラスト : 標準
彩度 : 標準
シャープネス : 標準
これを見ても、周辺部に熱ノイズらしきものが見えません。
驚きです。
拡大してみます。

さて、やっとここで長時間露光によるノイズらしきものが見つかりました。
わかるでしょうか?
ポチポチと付いている青い点々。
グレー部分を見ると良く分かります。
見えないようであれば、画像をクリックしていただければ、多少画像は大きくなるように設定しておりますので、見えやすいと思います。
普通の夜景などであれば、人によっては許される範囲内かも?知れませんが、天体写真では完全にNGですね。
やはりISO感度が200であっても、15分以上では冷却装置が必要になるのかもしれません。
時間の関係上今回はこの程度の大雑把な実験になりました。
多少のご判断材料になればと思いますが、長時間露光に関しては撮影の環境など複合的な要素が多いので今回の実験内容が全てに当てはまるとはいい難いものがあります。ですので、15分を超えたら必ず熱のノイズがのるとは言い切れません。あくまでも私の環境下での結果であることをご理解ください。その点をご理解頂いた上でお読み頂ければ幸いです。
もっと、信頼のおける詳しいレビューに関しては、D700が普及してきた段階で天体専門のカメラマンさんがレビューされることと思います。
それを、私も楽しみに待つことにします。