望遠レンズの圧縮効果を使いこなそう!

コロナウイルスの緊急事態宣言の意図的な人流を圧縮効果を使った写真で表したのでは?ということで、レンズの圧縮効果がひとたび話題になりましたね。

そのときに初めて圧縮効果という言葉を知った人もいたかもしれません。

今回は、そういった報道に関しては触れませんが、純粋に圧縮効果について書いてみようと思います。

そもそも望遠レンズって何?という疑問をお持ちの方は、まず最初に下記エントリーをお読み頂ければと思います。
花を望遠レンズと広角レンズで撮影してみる

さてここでは望遠レンズの特徴である「圧縮効果」について書きたいと思います。
下の写真は何の変哲もない歩道を広角レンズで撮影したものです。

もくじ

広角レンズでの撮影(圧縮効果なし)

この場所をほぼ同じ場所から望遠レンズを使って圧縮効果が分かりやすいように撮影して見ました。
それが下の写真。
何だか同じ場所なのに雰囲気が随分違いますよね。

望遠レンズでの撮影(圧縮効果あり)

圧縮と言うだけあって、奥側にある物と手前にあるものが圧縮されてあたかも手前の物と奥側の物が近い場所にあるように見えます。
これが圧縮効果のポイントです。

圧縮効果は奥にある物と手前にある物の距離が実際よりも近いように見える

それでは、どんなシーンで使えばより効果的に見えるのか!
それは撮影者本人が色々な場面で使ってみて習得して欲しいのですが、一番オーソドックスなのが「花の撮影」

花の撮影での圧縮効果は王道

最初は花の撮影で圧縮効果の使い方を慣れてみましょう。

広角レンズでの撮影
望遠レンズでの撮影

右の写真は望遠レンズを使って圧縮効果を強調したもの。

この時のポイントは奥側に圧縮させたい被写体があるかどうか。これが重要です。
メインの被写体の後ろ側というかカメラから見て奥側に圧縮させたい対象物が無い場合や圧縮させても効果が見えにくい被写体があっても効果的には使用できません。

例えば、遠くから向かってくる車を奥側に入れて手前の人物を撮影すれば、あたかも車が真後ろに来ているような感覚の写真が撮影出来るでしょうし、青空の下、気持ちよさそうに川沿いの道を散歩している人々を直線の道で遠くから撮影すれば、散歩している人が大勢いるように撮影できるかも知れません。(実際に散歩している人が2~3人しか居なければ別ですが・・・)

撮影に慣れてくれば効果的に使える場所のイメージは次々と出てくると思います。
是非、チャレンジしてみてくださいね。

圧縮効果を狙った撮影時のPOINT

POINT
望遠レンズを使うので手ブレに注意

三脚を使わなくても屋外で日中であればシャッタースピードを速くすることで手ブレは防ぐことが出来ます。シャタースピードは確認するようにしましょう。

POINT
ファインダー内に圧縮したい被写体が入るようにフレーミングする

圧縮効果は奥側に手前側と比べる被写体が無ければ効果がわかりにくいです。何をどう圧縮させて見せる必要があるのか考えてフレーミングしましょう。広角レンズでは奥側の被写体が入っていても、望遠レンズで見ると視野角が狭くなるのでフレームアウトすることが良くあります。しっかりと立ち位置等を確認してフレーミングを決めて下さい。

POINT
望遠レンズは被写界深度が浅いのでピントの位置と絞りに注意

焦点距離が長くなれば被写界深度が浅くなります。圧縮効果を見せたいのに、奥側の被写体がボケ過ぎていては、何が写っているのか分からなくなってしまいます。絞り値を大きくすることで(絞り込むことで)被写界深度を深くすることが出来ますので、適切な絞り値で撮影するようにしましょう。

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この記事を書いた人

Orcaのアバター Orca 管理人

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プロフォトグラファー歴20年になります。ブログ歴は15年。写真やドローン関連を中心に気になる情報を備忘録として書いております。
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