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原発問題の今が良く分かった! 行政監視委員会での政府参考人発言 後藤政志氏

前回の小出さんに引き続づき後藤さんの起こしをアップします。


5月23日の参院・行政監視委員会では政府参考人が4名出席しての質疑が行われました。
その模様はインターネットでも生中継され分かりやすい政府参考人の発言が話題を呼びました。


途中、あまりの接続にパンクして見れなくなる事態も出たようですが非常に素晴らしい委員会質疑でした。
出席者は以下の4名。

小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教授)
後藤政志氏(芝浦工業大学非常勤講師)
石橋克彦氏(神戸大学名誉教授)
孫正義氏(ソフトバンク株式会社代表取締役社長)

ユーチューブでも2時間ほどの質疑映像が投稿されています。最後に貼り付けておきましたので興味があるかたはどうぞ。


2時間以上の内容ですので見るのは大変。国会議事録に正確な議事録がアップされるのを待つのが一番良いのですが、アップされるには一週間程度はかかると思います。ですので、簡単な抜粋を以下に載せておきます。


4名分を一気に載せると長くなりますので、今回は後藤政志氏の発言です。

5月23日

参院・行政監視委員会

政府参考人

後藤政志氏(芝浦工業大学非常勤講師)

以下は発言の抜粋です。正確な議事録は今後国会議事録にアップされます。




私は1989年から10数年にわたって東芝で原子力プラント、特に原子炉格納容器の設計に携わってきました。その立場から今回の事故及び原子力事故というものをお話しさせて頂きます。


原子力 原子力の安全システムを考えると、「原子炉を止める」止めるというのは核反応を止めるという意味です。 制御棒というのがあり、燃料棒の間に入ると核反応は一旦とまります。今回止まったのは実は運がいいという面があるんです。既に何回も制御棒の事故を起こしている。

地震で制御棒が必ず入るとは断言できなかったんです。今回は(運が)良かったということなんです。


10数年にわたって制御棒が脱落あるいは誤挿入した事故があって、しかもそれは20年以上に渡って隠されていたんです。そのうち2件は臨界に達してる。


この段階で私は、格納容器の問題もありましたが、制御棒でこれだけの事故を起こすということは、これは原子力は成立しない。技術的にというふうに思いました。


さて、次ですが冷やす、閉じ込めるということになりますが、原子炉をとめましてもその後、崩壊熱と申しまして、ずっと長期にわたって、1年オーダーにわたって冷やし続けないと燃料が溶けてしまいます。


今回は冷やそうとしたんですけど、地震で電源が来なくなって、機器類、ポンプ類が動かなくなった。それで、特に水没したので、いっぱい付けてある機械類が全部ポンプ類が動かなくなって冷却ができなくなりました。

それで、炉心、つまり燃料がだんだん水面に出てきて溶けてくるわけです。中から熱が物すごく出てますので。その熱で水蒸気と反応して、被覆管から水素が出て、今回爆発等も起こりました。この事故の経緯で、最近メルトダウンとかいう話、初めて出しましたけど、これはもう十一日か三月の十二日の段階で炉心の冷却ができなくなっていて格納容器の圧力も相当に上がっている、この段階でほぽもうこういう道に行くのは間違いないという形だったわけですね。


炉心、つまり圧力容器も壊れ非常に不安定な状態で、それでも必死で作業を通じて冷却を維持してきた。今でも不安定なんです。


原子力プラントのシステムで冷やしているわけではないんです。外から付け足して、外から人海戦術で何とか維持してきてここに来ている。そういう不安定な状態だということです。しかも、閉じ込め機能も失っています。



続きは以下からどうぞ。

炉心が溶けて落ちますと、それが圧力容器、厚さ十数センチの厚い容器の中に落ちます。
ここで冷却ができなければそのまま溶けて下に落ちます。更にここで冷却できないと、そのままコンクリートを侵食してどこまでも行く。これを、ブラックジョークですけどチャイナ・シンドロームといっておりますね。

この段階で冷却をするために水を入れます。水を入れますと溶融物、非常に高温の溶融物に水が接触すると水蒸気爆発の危険性が極めて高いんです。



これは火山においてマグマが水と接触したときの爆発です。こういう現象を起こします。更に冷却をしていきますと、その段階で、冷却がうまくいけばいいんですけど、ここにありますように、流れていきますと、格納容器の銅板、鉄板ですね大体厚さ二、三十ミリなんですが、それを溶かしてしまいます。そういう壊れ方もあると。


これは事故ですから、どのプロセスへ行くかはその経過によって変わります。
今回は、ここの、少なくとも水蒸気爆発ですね、これは起こっていない。水素爆発は起こりました。


中の水素が格納容器のあるところから出まして、上で爆発したんです。これがもし格納容器の中で爆発現象を起こしていて、そのまま格納容器が破壊していたときには、今の桁違いの被害になります。

今回は格納容器はまだ、一部損傷していますけど爆発的に全部出たんではないんです。爆発は建物の、つまり格納容器の上で爆発して一部出ていた放射能が飛んだだけなんです。


さて、現在の事故をどう見るかといいますと、炉心を冷却し続けています。確かに現在、全体の温度は百何度とか百数十度オーダーまで落ちてきています。
ですが、まだ依然として、もし冷やすことをやめればそのまま進むわけですね、事故は。


しかも、溶けた溶融物がメルトダウンしたと言いましたね。そうしますと、圧力容器の中にあるのか格納容器の中にあるのかすらはっきりしない。全く中は分かっていないんです。ただし、水を入れたら、何か冷えているらしい。つまり、技術的に見ますと、ちやんとした、分かってコントロールできているわけじやないんです。そうであろうと言って推測でやっている。これは、最初のメルトダウンと言ったのがよく分かります。



最初に全く炉心、一部燃料損傷と言っていたのがメルトダウンだった。これだけ違うわけですから、今の状態に対してどれだけ責任を負えるんですか。中を見れるんですか。圧力温度は正しいんですか。どれ一つ私は疑ってみざるを得ないという状態にあるわけですね。


もちろん、今の状態が以前よりは大分、少し楽になつてきているのは明らかです。ですが、事故というのは思わぬところから発展して大きな事故になるわけです。そうしますと、これからもずっと安定させてやることがいかに難しいかということを言っているわけです。 


あと、同時に1号機、2号機、3号機とも格納容器が損傷しています。格納容器が損傷していることは、そのまま放射能が外に出ているということです。


外に出ている既にたまった十万トンに近い放射性物質を帯びた水が海や地下水に漏れ続けているんです。何とか早く既存の陸上タンクなり、メガフロートかパージでもいいです、格納機能を持ったところに入れる方が先決だと思います。その上で処理をすべきと思います。


原子力の技術について考えますと、どれも究極の選択になっています。冷却に失敗すると、水蒸気爆発を起こす。あるいは格納容器の圧力が上がり過ぎたのでペントする。ペントするという意味は放射能をまき散らすということを意味しているんです。つまり、このままほうつておくと格納容器が爆発しちやう。だけど、漏らすということは、逆に放射能を出すんです。
人に向けて放射能を出しているんですよ。何でその認識がないかということなんです。



そのときに、格納容器のペントをするということの意味をどれだけみんなが分かつていたかということなんです。そこは非常に重たい問題なんです。 


福島の原発事故は直接的には地震と津波でした。ですけど、それに機器のトラブルとかあるいは人為的なミスが重なっているだろうと思います。そういうことから、最終的には事故解析やるわけですけど、基本的には自然条件の設定が間違っていたこと。津波は例えば何メートル、間違ったとして仮に対策をこれからするとしても、どれだけまでやればいいかというのは非常に問題です。地震も同じです。


我々は最悪の事故の可能性を考慮する必要がある。今度原子力事故を起こせば、日本は確実に壊滅すると私は思います。原子力をこれ以上進めるというのであれば、絶対にシビアアクシデントを起こさないことを証明する必要があります。工学的にはそのようなことは私は不可能だと考えています。つまり、危険な原発から段階的に止めるなりするなりしかない。そうしますと、完璧な事故対策を模索するというよりも、新たな分野へのエネルギーシフトの方がはるかに容易であろうというふうに考えます。 膨大な原子力予算を他の技術へ向ければ解決可能ではないか。あらゆる原子力関連の利権、そういうものを許してはいけない。そういうものからもう一度エネルギー政策全体を見直して原子力から脱却していくということが現実的だろうと思います。


以上が抜粋です。言葉は正確な文字起こしではありませんので、正確な一字一句は議事録で後日ご確認頂くか、録画映像でご確認下さい。




 






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