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関東地方の被害と放射能問題について

地震が発生してから10日。さすがに撮影の取材量も圧倒的に増え、睡眠時間もとれず疲れが出てきました。
もう10日も経過したのだなぁ~という反面、まだ10日しか経っていないのか。という思いも混在しております。

地震が発生してから今日まで色々なことがありました。

地震で発生したことも段々と全容が解明されてきました。
そこで私が10日経った今感じていることを後々のことも考え書き残しておきます。

ここではマスコミがほとんど報じていない関東地方の被害と原発での放射能問題について書いておきます。東北地方のことを書くにはまだまだ自分自身の中で心の整理が必要です。あまりの被害に言葉が出てきません。被災にあわれた方々に心からのお見舞いと、また亡くなられた多くの方々に追善の回向を毎日しております。




私はカメラマンとして今まで地震災害取材は国内外を問わず現地入りして取材をしてきました。
パキスタンやスマトラ。新潟や宮城の数回にわたる地震災害などです。でも今までの地震災害とは全く別物の震災だと今では強く感じています。

私がそう感じたのは、おそらく規模と範囲が桁違いに大きく、地震によって引き起こされた津波被害が甚大だからでしょう。



【関東地方の被害】

東北地方太平洋沖地震と言う名前で発表された後、マスコミによって「東北関東大震災」または「東日本大震災」と名称を変えて浸透されつつありますが、まさに関東地方と東北地方の両方に甚大な被害をもたらした巨大地震であったことを強烈に感じ取りました。


東北地方の惨状は24時間リアルタイムで放送されていましたので多くの方が存知のことだと思います。しかし、その陰になってしまい報道されていない関東地方の地震災害も驚くべき惨状です。


津波の災害は茨城や千葉などでも発生していますし、液状化現象も驚くほど広範囲で発生しています。

地震の災害というと崖崩れや地割れなどが目に見えやすいのでテレビ映像で頻繁に目にします。
反面、あまり映像的にインパクトの少ない液状化現象も住めなくなるという点では地割れと変わりません。

また、液状化現象は地域一体で発生することが多いので、その地域全てが被災地になり範囲は広範囲に及びます。液状化して家が傾き住めなくなることも多いのですが、外から見るとさほど酷く見えないことが多々あります。しかし内部では畳から水が噴出してきたりと、とても住める状態では無い有様なのです。

もちろん死者行方不明者が万単位の規模である東北と比べてしまえば霞んで見える被災なのかもしれませんが、通常の地震被害として見るならば間違いなく茨城千葉の地震災害だけでも激甚災害指定が即座に決定され、全国で街頭募金が開始されるレベルです。

道路の街灯や信号機は倒れ、そして斜めになり電柱の高さは液状化現象の影響で通常の半分ほどの高さになってしまっています。(電柱や信号機は液状化の影響を受けやすく、地面にめり込んで行き、半分ほどの高さに)車も液状化によって半分近く埋まってしまう地域もあります。

港の近くの町ではコンテナが道端や家の前などに散乱しています。東北から関東にわたる広範囲な被害をもたらした津波の恐ろしさを異様な光景を目にし実感しました。

通常では津波被害など想像もしない高さに位置している一帯の家々がが津波によって崩壊しているのを見ると今回の津波が7mなどという当初の発表が間違っていたかが良く分かります。
素直に、「え?ここまで津波が来たのか?」と疑問符が付くほどの高台で家々が倒壊しているのを見たときに初めて津波の大きさを知りました。こんな場所まで誰が来ると予想できたのか・・・。自分がこの場所にいたとしたらカメラを構えていたかも知れません。そんな場所まで津波は押し寄せて来ていました。



【原発問題】

今回の震災で直接的な被害に会われた方も、そうでない方も注目したのが福島の原発だと思います。今まで建設予定地にでもならなければ放射能のことなど考えもしなかった多くの方々が福島の原子力発電所の事故によって放射能(広義)について注目し興味を持たれているかと。

そして私もその一人です。もともと放射能と放射性物質の差すら知らず生活していました。しかし今回の件をきっかけに原発関係文献を読んだり放射線専門医師の話を聞いたりしながら若干の理解を深めることが出来ました。

今後の為に理解した内容を書き留めておきます。
◆単位について
mSvは「ミリシーベルト」と読む。
uSvは「マイクロシーベルト」と読む。
nSVは「ナノシーベルト」と読む。

・1000nSv=1uSV
(1000ナノシーベルトは1マイクロシーベルト)

・1000 μSv=1 mSv
(1000マイクロシーベルトは1ミリシーベルト)

・1000mSv=1Sv
(1000ミリシーベルトは1シーベルト)


◆被爆量について
世界平均で1年間に2.4 mSv「ミリシーベルト」の自然被爆をしている。
イランのラムサール地方は10.2 mSvの年間の自然被爆がある。


Q、1時間当たり1 μSv(マイクロシーベルト)程度の放射線が観測された場合は?

1日での被爆量は
1μSv×24=24μSv

100日での被爆量は
24μSv×100=2400μSv

2400μSv=2.4mSvは世界平均での自然被爆量と同じ。



Q、実際に計測された数値を当てはめると。

15日4時現在の北茨城市で観測された数値は(4,870ナノシーベルト/時間)でした。
4870ナノシーベルトは約5マイクロシーベルト。
1日で120マイクロシーベルトを被爆することになります。
分かりやすく例えれば20日間で世界平均の年間被爆量と同じ量を受けることになります。



北茨城市で観測された最高値の値が1年間続くとすると、120uSv×365=43200uSv=43mSvの被爆になります。
この数値は放射線技師などが職業被曝として限度とされている1年間に50mSv(ミリシーベルト)を超えず、5年間で100mSvまでを限度。という数値を目安にすれば分かりやすいと思います。
15日4時現在の北茨城市で観測された数値(4,870ナノシーベルト/時間)が1年間続いたとしても放射線技師に認められている限度を超えることは無いわけです。

しかし1年以上最高値の数値が続けばさすがに問題があると思います。

ただ、茨城市で観測された最高値である(4,870ナノシーベルト/時間)は一時でしたからご安心下さい。なお、イランのラムサール地方で365日過ごした時に受ける被爆量を85日で受ける被爆量と同じです。これを多いと見るか少ないと見るかは人によって違うと思いますが、ずっと続かない限りは、ほぼ問題ないと思ってよいのではないでしょうか。


参考までに

よく報道でレントゲンで受ける被爆量の何分の1です。などと報道されているのを聞きます。これは非常に分かりにくいですね。
例えば茨城県のホームページでは
・4,870ナノシーベルト/時間は、胸部レントゲン(50,000ナノシーベルト)の約10分の1です。

と書かれていますが、これは1時間あたりの数値ですから、言い換えると10時間今の放射線量が続けば胸部レントゲンと同じ被爆量ですよ。ということ。
不安を煽らない様に10分の1という表現を使っているようですが、
・今測定されている放射線量を10時間浴びるのと1回の胸部レントゲンの放射線量はほぼ同じです。と明記した方がよっぽど分かりやすいですね。




◆内部被爆について
内部被爆を考えるときにはベクレルとシーベルトの関係性を知っておく必要がある。
「放射能(Bq:ベクレル)」と「被ばく量(Sv:シーベルト)」
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ここまで書いたのですが、今日は時間が無くなってしまいました。また後日続きは書こうと思いますm(__)m







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【ポストカード写真】 Photo by 管理人(Orca)

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