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写真家の篠山紀信さんが墓地ヌードの件で略式起訴されましたが、皆さんどう思いますか?報道各社の記事をまとめてみました。

もう数日前のニュースになりますが、篠山紀信さんがヌード写真集『20XX TOKYO 』の件で略式起訴されましたね。

事件の内容に関しては以下のエントリーを。
写真家 篠山紀信さんの事務所が家宅捜索されたそうです。ヌード写真集『20XX TOKYO 』の件で。これも略式命令になるのかなぁ~


礼拝所不敬と公然わいせつ罪での略式起訴だそうです。

警視庁が1月、篠山さんがヌード写真集「20XX TOKYO」のために結婚式場、百貨店前など計12カ所で撮影したとして公然わいせつ容疑で書類送検。表現の自由をめぐり論議になったが、検察当局は現場を墓所に絞って立件した。


各社報道されていることを、後の資料となるように以下にまとめておこうと思います。

各社の報道を箇条書きにすると以下のように。

◎写真家の篠山紀信氏(69)がモデルの女優2人を霊園などでヌード撮影し、公然わいせつ容疑で警視庁から書類送検された事件で、東京地検は20日、篠山氏を礼拝所不敬と公然わいせつの罪で略式起訴した。女優2人については関与が従属的だったとして不起訴処分(起訴猶予)とした。

◎篠山氏は08年10月15日夜、東京都港区の都立青山霊園内で、女優を全裸で墓石の上に立たせて写真を撮影したとされる。

◎篠山氏は08年8月16日から10月15日にかけて、ヌード写真集「20XX TOKYO」のために都内の計12カ所で、不特定多数が見ることができる状態で、モデル2人を裸にして撮影した。青山霊園内では墓石の上でモデルにあぐらをかかせ、股間(こかん)を広げた状態で撮影し、持ち主から霊園に抗議もあった。

◎20年9月7日に港区内での撮影を目撃した通行人から「裸で撮影をしている人がいる」との通報が東京湾岸署に寄せられていた。

◎写真集の撮影は、計29カ所で行われていたが、同課は港区の青山霊園や結婚式場、渋谷区の東急百貨店付近など、公然性の高い場所は12カ所。

◎篠山氏が08年9月に警察に注意された後も「下着を着けて撮影していた」との上申書を提出して撮影を続けた経緯や墓の所有者の処罰感情を踏まえて処分を決めたとしている。

◎青山霊園を管理する東京都公園協会の関係者も「公園や墓所でわいせつ撮影をしたこと自体が聞いたことがないし、この罪が適応された記憶はない」と驚いている。

◎検察側は市民が不快な思いをした上、通行人から通報を受けた警察に対し、篠山氏側が「下着を着けていた」という、ウソの上申書を提出して撮影を続けたことを悪質と判断し、現場を青山霊園に絞って立件した。



さて、これが報道各社が警察の発表から記事にした内容です。


なお「礼拝所不敬罪」と「公然わいせつ」については以下。

礼拝所不敬罪

第188条第1項

神祠、仏堂、墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をした者は、六月以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処せられる。また、説教、礼拝又は葬式を妨害した者は、一年以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処せられる。

公然わいせつ

刑法第174条

公然とわいせつな行為をした者は、6ヵ月以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。




今回の事件に関して篠山紀信氏は「関係各位の皆様」と題して声明を発表しています。
全文に関しては以下のリンクを辿って頂ければと思います。
篠山紀信氏『20XX TOKYO』公然わいせつ事件について


内容の主旨は以下の通り。

09年11月10日、僕の事務所・自宅、モデル事務所の三ヶ所に突然家宅捜査が入った。

中略

容疑は作品自体のわいせつ性は問わず、その撮影行為に問題があるということだった。

中略

確かに今回問題となった作品の中には、都会の公道で裸になって撮影したものがある。

「公然わいせつ」の正確な定義を知らずとも、街中で無防備に裸でいることはいけないことなど誰が考えても常識でわかる。

そのため撮影は人のいない場所を選び夜間に行い、場所によっては「目かくし」となる大きな遮蔽板を立て、みはり役が人がこない事を確認後、全裸の上にガウンをはおったモデルが撮影する瞬間だけ(数秒から長くて1~2分)ガウンを脱ぎ裸になった。それは熟練のマジシャンの早業のような撮影だった。

中略

さて、警察で聴取された僕は「公然わいせつ」がいかなる罪かを教えられた。それは100%他人の視線を遮る事の出来ない戸外で裸になることはこの罪にあたるという事だった。海岸でヌード撮影会が行われたが、その沖を通過する船から見える可能性があれば、それはこの罪に当たるという判例も教えられた。

中略

作品の制作時、まさか「公然わいせつ罪」に触れるなど露ほどにも思っていなかった。それは40年間ずっとこの手法で撮影を続けてなんのお咎めも無かったし、エロティックな姿態や営利目的でなく、純粋に作品を創り上げようとする行為は表現者としての自由の範囲内であると考えていたからだ。第一自分が犯している犯罪行為を写真に撮り、それを公に発表するなどという人間がどこにいるだろうか。

だが警察の見解は「100%見られないように出来ない裸はこの罪にあたる」の一点張りであった。僕はそれならばその容疑を認めざるをえず、警察の主張に従った。

中略

無論、撮影現場に使われ不愉快な思いや怒りを感じられた方々には深くお詫びしたい。また作品に誇りを持って参加してくれたモデルやスタッフにも、この事態に巻き込んでしまったことを申し訳なく思っている。

中略

出来上がった作品のわいせつ性や表現の意図を問わず、問答無用の一切の禁止はこの事にどう答えるのだろうか。そしてこの事件がきっかけになって、創造のエネルギーが抑止され、表現することが窮屈になってしまわないだろうか。

それでも一連の捜査報道は、表現の萎縮効果を生みかねない。一度壊されてしまうとこの自由は、修復にとてつもない時間とエネルギーを要する。


中略

僕はこの事件を真摯に教訓として受け止めた上で、さらなる新しい表現に果敢に挑んで行きたいと考えている。




今までも、わいせつ的表現と日本国憲法第21条で保障される表現の自由とでは何度も議論されている課題です。

チャタレー事件で行われた裁判上で「わいせつ三要件」が裁判官によって定義されました。

それによれば、

わいせつ三要件とは

・通常人の羞恥心を害すること

・性欲の興奮、刺激を来すこと

・善良な性的道義観念に反すること

とのこと。

また以下のような具体的内容にも言及しています。

◎わいせつとは徒らに性欲を興奮又は刺戟せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するものをいう。


◎芸術作品であっても、それだけでわいせつ性を否定することはできない。


◎わいせつ物頒布罪で被告人を処罰しても憲法21条に反しない。



今回の事件、礼拝所不敬罪に関しては、篠山紀信氏も認めざるを得ないかもしれませんが、公然わいせつに関しては断固として戦う姿勢を見せています。


今後略式命令に対し、篠山氏が正式裁判を起こすのかが気になるところですが、今回の声明を読む限りでは法廷で争う姿勢は感じられない気もします。


さて、今回の事件について皆さんはどのように思われますか?







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